声優科や声優コースのある高校|声優になるための専門高校を紹介!

高校の校舎
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中学を卒業したら声優の勉強がしたい。だけど、ちゃんと高校も卒業したい。そんな悩みを持つ中学生も少なくはないでしょう。

声優を目指す中学生にとって、中学卒業後の進路は重要です。
ここでは、声優科のある全国の高校について、一覧でご紹介しています。

本格的な声優レッスンを行う高校から、声優体験のような授業を行っている高校まで、全国の様々な学校をご紹介します。

声優専門学校が運営する高等部

声優科や声優コースのある高校には、一般的な高等学校と、声優専門学校が運営している高等部の二種類があります。

声優専門学校が運営している高等部は、声優科のある一般的な高校よりも、声優になるための本格的なレッスンを受けられるのが特徴です。

本格的に声優デビューを目指しながら、高校も同時に卒業することができます。

本格的な声優レッスンを受けて、本気で声優デビューを目指したいと考えている方は、以下の4校はチェックしておくことをおすすめします。

代々木アニメーション学院 高等部

代々木アニメーション学院

声優専門校の代々木アニメーション学院は、「鬼滅の刃」嘴平伊之助役の松岡禎丞さんや、冨岡義勇役の櫻井孝宏さんなど数々の有名声優を輩出してきた有名校です。

代々木アニメーション学院の声優輩出実績は、業界の中でもトップクラスです。

高等部でも多くの声優を輩出しており、2020年度高等部(東京校)では、約70%の卒業生が声優事務所や芸能事務所に所属しています。

中学校を卒業してすぐに声優を目指せる高校の中でも、おすすめの学校の一つといえるでしょう。

代々木アニメーション学院の高等部では、声優の専門学生に混じって本格的なレッスンを受講します。

通うのは代々木アニメーション学院の校舎ですが、提携している高校にも同時入学するため、高校も同時に卒業することができます。

週5日で声優専門学校の授業を受け、そのうちの1~2日は午後の空き時間を利用して高校卒業に必要な単位を取得します。

高校の勉強はレポート課題が中心で、主に動画視聴で授業がすすめられていきます。

声優と高校の勉強を同時にするためハードな面もありますが、高校卒業も声優デビューもどちらも諦められない人におすすめの学校です。

現在日本では年間200以上のアニメ作品が制作されていますが、放送されているほぼ全てのアニメ作品に代々木アニメーション学院の卒業生が関わっています。

また、一般的な高校の声優科よりもカリキュラムや設備、オーディション提供、サポート面が充実しています。

本格的なレッスンを受けて声優デビューを目指したい方は、まずは代々木アニメーション学院の学校見学や体験授業に参加してみることをおすすめします。

校舎東京・池袋・大阪・名古屋・福岡・札幌・仙台・広島・金沢
提携高校ルネサンス高等学校・八洲学園大学国際学校

総合学園ヒューマンアカデミー 高等部

ヒューマンアカデミー総合学園

総合学園ヒューマンアカデミー高等部も、代々木アニメーション学院と同様に、本格的な声優のレッスン受けながら高校も卒業できる学校です。

総合学園ヒューマンアカデミーは、近年の声優の輩出実績が非常に高く、勢いのある声優専門学校と言われています。

総合学園ヒューマンアカデミーの最大の特徴は、業界最多クラスといわれる年間350回以上のオーディションです。

学内で行われる選抜オーディションには、90社以上の声優プロダクションが参加するため、多くの声優プロダクションへ自分をアピールするチャンスに恵まれます。

声優になるチャンスを掴みたいと考えている学生には、最もおすすめできる学校と言えます。

また、総合学園ヒューマンアカデミーのカリキュラムは、有名声優プロダクション「俳協」の元理事長と、現役声優によって考案されています。
徹底した基礎と、声優業界の流れに沿ったカリキュラムで学ぶことができます。

ヒューマンアカデミー高等部に入学するには、通信制高校のヒューマンキャンパス校への同時入学が必要です。

ヒューマンキャンパス校は後述する通信制高校ですが、ヒューマンキャンパス校で高校の勉強を、ヒューマンアカデミーで声優の勉強を同時に進めていきます。

校舎札幌・仙台・大宮・新宿・横浜・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・北九州・福岡・鹿児島・那覇
提携高校ヒューマンキャンパス高等学校

バンタンゲームアカデミー 高等部

バンタンゲームアカデミー公式サイト

バンタンゲームアカデミー高等部でも、上記2校と同じように通信制高校とのW入学で、声優の勉強をしながら高校を卒業します。

バンタンゲームアカデミーは、ゲームやアニメに特化した専門学校です。
上記2校との違いは、バンタンゲームアカデミーの専門学校には声優コースがないことです。

以前は専門学校でも声優コースを開講していましたが、現在は閉講しており高等部のみで教えています。

つまり、声優専門学校のカリキュラムではなく、あくまでも高等部のために声優のカリキュラムが組まれているということを理解しておく必要があるでしょう。

そのため、声優を目指す専門学生に混じって本格的なレッスンを受けたいという学生には、物足りなく感じる面もあるかもしれません。

とはいえ、時間割としては7割ほどが声優に関する授業となっているので、一般的な高校の声優コースと比較すると声優の授業時間は多い方といえます。

ただし、バンタンゲームアカデミーは、過去に専門学校の声優コースを卒業した生徒を含めても、声優輩出実績がそれほど多い学校とは言えません。

校舎東京・大阪
提携高校角川ドワンゴ学園S高等学校

スクールオブミュージック&ダンス専門学校

スクールオブミュージック&ダンス専門学校公式サイト

音楽系の専門学校スクールオブミュージックでは、全国の5校舎において声優の授業を受けられる高等課程を展開しています。(学校形態は校舎により異なります。)

ただしスクールオブミュージックに関しては、学校を卒業しても「高校卒業」の学歴にはなりません。

「高校卒業」の学歴を取得したい方にはおすすめできませんが、中学を卒業してすぐに声優の勉強を始められる学校です。

声優コースでは時間割の半分程度が声優に関する授業となっています。

また、芸能活動併修コースもあるため、芸能活動を行う人にとっては通いやすい学校ともいえるでしょう。

ただし、系列の専門学校も含めて数名の声優を輩出しているものの、声優輩出実績が多い学校というわけではありません。
声優の輩出実績に関しては、まだまだこれからに期待したい学校です。

校舎札幌:札幌ミュージック&ダンス・放送専門学校・高等課程
東京:東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校・高等課程
大阪:大阪スクールオブミュージック高等専修学校
名古屋:名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校・高等課程
福岡:福岡スクールオブミュージック高等専修学校
MEMO

声優専門学校は、一般的には18歳以上かつ高校卒業以上でなければ入学できません。
ただし、声優専門学校の中には上記のように高等部を併設している学校もあります。高等部ではダブルスクールのような形をとることで、本格的な声優レッスンを受けながら高校も卒業することができます。(スクールオブミュージックは除く)

声優科のある一般的な高校よりも、レッスンが本格的で設備が整っている学校が多いので、将来声優になりたいと考えている学生にはおすすめです。

声優科がある高等学校

上の章では、声優専門学校が運営している高校についてご紹介しました。
ここからは、声優科や声優専攻がある一般的な高校についてご紹介します。

高校の声優科や声優専攻とはいっても、声優の授業内容や学習時間などは学校によって様々です。各学校の特徴なども合わせて詳しく見ていきましょう。

ヒューマンキャンパス校(通信制高校)

上記で紹介した総合学園ヒューマンアカデミー高等部のグループ校になります。

ヒューマンキャンパス校の声優コースは、総合学園ヒューマンアカデミー高等部の授業とは違い、声優の基礎学習のような授業となります。

声優の授業を体験的に受けてみたい方はヒューマンキャンパス校、本格的な声優レッスンで将来的に声優デビューを目指したい方は総合学園ヒューマンアカデミー高等部を選ぶと良いでしょう。

なお、ヒューマンキャンパス校に入学したとしても、希望すれば2年生から総合学園ヒューマンアカデミー高等部に入学することも可能です。

ヒューマンキャンパス校と総合学園ヒューマンアカデミーは同じ建物内にあるため、声優を本気で目指す学生が近くにいることが刺激になります。

また、総合学園ヒューマンアカデミーで年間350回以上行われるオーディション情報や、本格的な声優の施設などを共有できる点も他の高校にはない魅力といえます。

学習スタイルは「通学型(週1~5日)」と「一般通信型(自宅学習)」から選ぶことができます。

ただし、自宅学習を選んでも、声優の授業は対面授業のため声優コースの授業時間だけは通学が必要になります。

声優コースがある校舎札幌駅前・仙台第二・高崎・大宮第二・柏・新宿・横浜・新潟・静岡・浜松・名古屋第二・四日市・大阪・神戸・広島第二・岡山・高松・高知・北九州・福岡第二・熊本・宮崎・鹿児島・那覇・名護

クラーク記念国際高等学校

クラーク記念国際高等学校は全国に校舎があり、芸能活動にも寛容な学校です。

演劇全般について学べるパフォーマンスコースは、仙台、大阪、福岡にもありますが、声優について学べるコースは、秋葉原にある「CLARK NEXT Akihabara」1校のみです。

CLARK NEXT Akihabaraの声優コースの通学スタイルは、週5日全日型通学となります。

通学日数を選択できるコースもいくつかありますが、声優コースを選択する場合は週5日の通学となります。

クラーク記念国際高等学校は通信制高校ですが、全日制高校と同じように通学して学ぶというスタイルをとっており、生徒は制服も着用します。

好きなことをトコトン学べるよう午前は高校普通科の授業、午後は声優の専門的な授業といった流れでカリキュラムが組まれています。

CLARK NEXT Akihabaraは全日制高校と同じように通学するため、自宅から高校に通えることが前提となるでしょう。

声優コースがある校舎CLARK NEXT Akihabara

さくら国際高等学校 東京校

さくら国際高等学校では、総合エンターテインメントコースで声優の勉強ができます。

さくら国際高等学校の本校は長野県ですが、声優の勉強ができるのは東京校のみです。

さくら国際高等学校の東京校は通信制の高校ですが、週5日登校となっており全日制高校と同じように毎日学校に通います。

1クラス20名程度の生徒と時間割に沿って授業を受けるため、通常の高校生活と変わりはないでしょう。

さくら国際高等学校の卒業生として、声優の古田恵さんや田中里和さんが公表されていますが、声優輩出実績はそれほど高いとは言えません。
卒業後に他の声優専門学校で学び直す学生もいるようです。

声優コースがある校舎東京

北海道芸術高等学校

北海道芸術高等学校は、声優の他にもマンガやイラスト、ファッションや音楽など、様々な分野の専攻がある芸術系の高校です。

北海道芸術高等学校の声優コースは、週5日の通学となります。

声優コース卒業生の進路としては、2020年度の卒業生においては約40%の学生が進学や就職をしており、25%の学生が声優養成所や各種学校へ進んでいます。

声優専門学校が運営する高校などと比較すると、声優の勉強を続ける学生はそれほど多くはない印象です。

声優コースがある校舎札幌・仙台(東北芸術高等専修学校)・東京池袋・横浜(横浜芸術高等専修学校)・名古屋(愛知芸術高等専修学校)・福岡

あずさ第一高等学校

あずさ第一高等学校は、本格的なカリキュラムやオーディション対策で声優デビューを目指す高校というよりは、声優の基礎が学べる高校と考えると良いでしょう。

あずさ第一高等学校の声優コースは、校舎にもよりますが、多いところでも週4時間程度しか声優の授業は入っていません。

そのため、声優になるための高校を探している学生にとっては、あずさ第一高等学校の授業時間では物足りないと感じる可能性があります。

声優の授業は対面になりますが、普通科の授業に関しては通学日数を選ぶことができます。

通学スタイルやカリキュラム、授業の進め方等は校舎によって異なるため、詳細は各校舎に確認しておきましょう。

声優コースがある校舎渋谷・立川・町田・横浜・大宮・柏・千葉

精華学園高等学校

精華学園高等学校は、どこに住んでいても入学できる広域通信制の高校です。

声優コースでは、基本的には声優が監修した動画を視聴する形で授業が進められていきます。

年に数回は講師の指導を受ける機会もありますが、基本的なレッスンは動画視聴となります。

とはいえ、校舎によってカリキュラムや授業内容が異なる学校なので、まずは目当ての校舎に授業内容の確認をすることをおすすめします。

通学スタイルに関しても校舎によって様々ですが、基本的には自宅学習の高校と考えておくとよいでしょう。

MEMO

上記のような通信制高校の声優コースでは、高校の授業がメインとなっており、声優の授業は追加で学ぶようなケースが多いです。声優専門学校ほどの本格的な授業や、声優デビューへのサポートにはそれほど期待はできません。

通信制高校って何?高校選びの基礎知識

声優のような専門的な知識を身に付けながら、高校卒業の学歴も取るのであれば、通信制高校に通うのが一般的です。

上記でご紹介した学校は、全て通信制の高校となっています。(一部の校舎に高等専修学校を含む学校もあり)

では、なぜ声優科や声優コースがある高校には通信制の高校が多いのでしょうか?

その答えは、通信制の高校は全日制の高校と違って卒業のための条件が緩く、カリキュラムを自由に組みやすいためです。

全日制高校と通信制高校の違いについて確認してみましょう。

全日制高校

全日制高校は、主に授業への出席と定期考査で単位を修得していくため、欠席や欠課が多いと卒業できません。

学年で定められた科目をすべてクリアできなければ留年となり、また1年間同じ学年をやり直すことになります。

留年となった場合には、同年にとった単位も白紙になります。

通信制高校

通信制高校は、レポートの提出と、学校で定められた日数のスクーリング(通学)をこなすことで卒業できます。

また、原則として取得した単位が消えないため、単位取得に追われることも少なくなります。

通信制高校は自由な時間を確保しやすいため、やりたいことがある学生にとっては魅力的な高校として人気があります。

また、卒業の条件が全日制高校よりも緩いことからも、声優科や声優コースのある高校のほとんどが通信制高校となっています。

MEMO

通信制高校というと自宅学習のイメージもありますが、学校や校舎によって通学日数や学習スタイルは様々です。

また、個人の希望や境遇を考慮して、通学日数などを相談できる高校もあります。ただし、声優科の授業は対面授業が基本となるため、完全自宅学習が可能な高校は少なくなっています。