声優専門学校は行っても無駄?声優になれなかった人の末路とは?

声優専門学校は行っても意味がないものなのでしょうか?
ここでは、声優専門学校に行くことで、どんな未来が待っているのかについて解説していきます。

声優専門学校のメリットやデメリットを知った上で、声優専門学校に行く意味はあるのかどうか、慎重に判断しましょう。

声優専門学校は行っても無駄?学校で得られるものとは?

声優を目指す人の多くは、なぜ声優専門学校に入学するのでしょうか?

声優専門学校に入学する意味はあるのか?また、声優専門学校で得られるものはあるのか?以下に解説していきます。

声優専門学校は基礎からしっかり学べる

声優専門学校の授業風景

声優専門学校では、未経験者でも基礎から学べるようにカリキュラムが組まれています。

また、声優専門学校は週5日の登校となっており、毎日声優のレッスンを行います。
声優に必要な技術を、時間をかけてじっくりと学ぶことができるのが声優専門学校です。

ただし、声優専門学校の中には、専門的な知識や技術を学ぶ時間が足りていない学校もあります。
そのような声優専門学校に入学してしまうと、無駄と感じる可能性が高いでしょう。

声優専門学校を選ぶ際には、カリキュラムをしっかりとチェックすることが大切です。

有名声優のレッスンが受けられる

声優専門学校によっては、有名声優が指導する授業に参加することができます。

声優の中には、アニメだけではなくラジオパーソナリティや舞台、ナレーションなどのお仕事をしている方もいて、各現場で必要なスキルについても学ぶことができます。

また、声優のお仕事の体験談や、業界の裏話などを聞ける機会もあります。

現役で活躍する声優のお話は、これから声優を目指す方の道標やモチベーションにつながるでしょう。

また、有名声優以外にも声優プロダクションの関係者が来校することもあり、自分をアピールするチャンスにもなります。

一方で、声優やプロダクション関係者の来校がほとんどない声優専門学校もあります。

声優専門学校に行って意味がなかったということにならないためにも、学校選択の段階で確認しておきましょう。

声優プロダクションの情報を得られる

声優になりたいという目標はあっても、所属したい声優プロダクションが決まっているという人は少ないでしょう。

声優専門学校では、声優プロダクションやオーディション情報を提供してもらうことができます。

声優の輩出実績が高い声優専門学校であれば、プロダクションに所属した卒業生の情報も得ることができます。

各プロダクションの強みや特徴、オーディション対策などを知っておくことで、声優としてデビューできる可能性は高くなるでしょう。

多数のオーディションを受けられる

オーディションの様子

声優専門学校では、多数のオーディションを受けることができます。

声優養成所に所属している人の場合は、他の声優養成所や声優プロダクションのオーディションには参加できません。

声優養成所に入所するということは、声優プロダクションの予備軍としてレッスンを受けているためです。

これは声優業界の一般的なルールと考えておくとよいでしょう。

一方、声優専門学校では自由にオーディションを受けることが可能です。

声優専門学校では学校に声優プロダクションの関係者を招いて、学内オーディションを行います。

本来なら、声優プロダクションのオーディションは書類審査に通るのも難しいものですが、学内オーディションであれば書類審査がないことも多く、希望すれば何社でもオーディションに参加できる声優専門学校もあります。

多数のオーディションを受けられる声優専門学校では、声優になる可能性を広げることができます。

オーディション合格のためのサポートが手厚い

声優専門学校では、生徒に声優としての技術を習得させると同時に、声優プロダクションの所属オーディションに合格させるためのサポートを行います。

声優デビュー実績は声優専門学校の評判に直接つながることもあり、生徒が所属オーディションに合格できるように学校もサポート体制を強化しています。

例えば、オーディションの際に必要なボイスサンプルを学校で作成ですることができます。

ボイスサンプルとは、声の特徴や演技力をアピールするために、数種類のセリフやナレーションを録音したものです。

ボイスサンプルはオーディションで必要となるもので、声優の名刺代わりとも言われています。

声優専門学校では、講師の指導の下でアドバイスをもらいながらボイスサンプルを作成することができます。

また、オーディション対策の授業があり、 オーディションの傾向と対策を学べます。

さらに、学内オーディションで来校した声優プロダクションの関係者から、直接アドバイスを受けられることもあります。

サポート体制にばらつきはあるものの、オーディションに合格するためにバックアップを受けられるのが声優専門学校のメリットです。

MEMO

上記にメリットが感じられないという方であれば、声優専門学校に行っても無駄に終わる可能性があります。また、上記のメリットには当てはまらない声優専門学校もあるため、学校選びは慎重に行うことが大切です。

声優専門学校を卒業後の進路は?

声優専門学校に行ったとしても、全員が必ず声優になれるわけではありません。

声優専門学校を卒業後、声優を目指して努力を続ける人もいれば、声優とは無関係の進路に進む人もいます。

ここでは、声優専門学校の卒業後の進路について解説していきます。

声優プロダクション

声優プロダクションに所属するということは、事務所のマネージメントの対象になり、マネージャ―が声優の仕事を獲得するために尽力してくれます。
まずは声優としてスタート地点に立てたことになります。

声優プロダクションへの所属は狭き門で、声優専門学校で学んでも声優プロダクションに所属できる人はほんの一握りです。

また、次で解説する声優養成所へ進んでも、声優プロダクションへの所属には至らない人も多いです。

声優養成所

声優を目指す多くの専門学生は、声優養成所で学び直すことになります。このことが、声優専門学校は行っても意味がないといわれる原因の一つです。

ただし、声優養成所は声優プロダクション所属の予備軍です。
入所オーディションで声優としての見込みが感じられなければ入所はできません。

また、声優養成所は実力主義のため、入所できても進級審査に合格できなければ退所となることもあります。

初心者でも声優養成所からスタートすればよいと考える人もいますが、声優専門学校で基礎を学んでおくことで、声優養成所ではスムーズに進級できる可能性があります。

そのため、声優専門学校で基礎をしっかりと学んでから次に進みたいと考える方が、声優専門学校を選択しています。

声優専門学校から声優養成所に入所する方の中には、プロダクション所属の可能性が高い上級クラスや特待生クラスに合格する人もいます。

また、初心者からの入所が難しい大手プロダクションの声優養成所に合格する人もいます。

声優専門学校は意味がないと考えるかどうかは、基礎からしっかりと実力を積み上げるか、できるだけ近道を選ぶかの、考え方の違いによると言えます。

劇団員

声優専門学校で学ぶ過程で舞台役者に興味を持ち、劇団員になる人もいます。

また、「声優は声の俳優」とも言われることから、演技の経験を積むために劇団員になる人もいます。

劇団の中には声を使った芝居をメインとした劇団もあり、アニメや洋画の吹き替えなど、声優の仕事が舞い込む可能性もあります。

一般企業に就職

声優養成所に入所できなかった生徒や、声優の道を諦めた生徒の中には、一般企業へ就職する人もいます。

声優に関連するアニメやゲームの制作会社に就職する人もいれば、声優とは全く関係のない職種に就く人もいます。

また、声優を目指していたことを強みとして、声優のマネージャー業を行う企業に務める人もいます。

声優専門学校によっては、一般企業への就職に力を入れている声優専門学校もあります。

フリーター

声優専門学校を卒業した後にフリーターになる人もいます。

進路が決まらないままフリーターになる人もいれば、声優を目指しながらレッスンやオーディションの予定を入れやすいフリーターを選択する人もいます。

フリーター生活が長引いたことで、就職への苦手意識や年齢の問題でなかなか就職ができず、フリーター生活を続ける人もいます。

声優専門学校へ行くなら学校選びが重要!

声優専門学校に行ったからといって必ず声優になれるわけではありません。

とはいえ、声優専門学校の中にはたくさんの有名声優を輩出している声優専門学校もあります。

一方で、声優プロダクションの所属オーディションに向けて積極的なサポートを行っていない声優専門学校や、声優としての専門的な知識をあまり得られない専門学校もあります。

当然ながら、そのような声優専門学校は声優輩出実績が少ない傾向にあります。

声優の育成力が弱い声優専門学校を選ぶと、声優専門学校に行っても意味がなかったと後悔することになるかもしれません。

声優になる道のりが厳しいことはどこの声優専門学校に行っても変わりませんが、声優を育成する教育力やサポート体制には大きな差があります。

声優専門学校は無駄だったと後悔しないためにも、各学校をしっかりと比較検討して意味のある声優専門学校を選びましょう。