VTuberの専門学校へ行こう!なり方やおすすめの学校を解説!

YouTuberの撮影の様子
※本記事は声優アカデミア編集部が独自に制作しています。各事業者はコンテンツ制作に一切関与していません。本記事は広告を含みます。

VTuberになるには何から始めればいい?VTuberの専門学校ってどんなところ?
ここでは、VTuberになりたい方が知っておくべき情報をご紹介。

おすすめのVTubeの専門学校や授業内容から、注意点に至るまで解説します。また、VTubeになるために必要なスキルや機材についてもご紹介していきます。

VTubeの専門学校に行くべきかどうか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

VTuberとは?

VTuberとは「 Virtual(バーチャル) YouTuber 」の略称で、主にYouTubeなどの動画サイトで、イラストやCGに動きや声を加えて動画制作や配信をしている人のことをいいます。

VTuberは、人間ではなくキャラクター(アバター)が出演者となるため、制作者が顔出ししなくてもYouTuberとして活動できることが魅力の一つです。

有名VTuberには、キズナアイ、電脳少女シロ、ミライアカリ、ねこます(バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん)、輝夜月などがいます。業界では、この5人をまとめて「VTuber四天王」と表現することもあります。

中でも、キズナアイは2016年から活動を開始し(2022年には無期限の活動休止を発表)、初めてバーチャルYouTuberを自称したこともあり、VTuber界では「親分」と呼ばれています。

VTuberになるための方法とは?

VTuberとして活動するには、どのような方法があるのでしょうか?ここでは、VTuberになるための3つの方法をご紹介します。

  • 個人でVTuberを始めてみる
  • 企業にVTuberとして所属する
  • 専門学校に行って基礎知識を学ぶ

個人でVTuberを始めてみる

VTubeは資格が不要な業種なので、思い立った時に自由に始めることが可能です。

VTubeは配信者の顔出しをしなくてもよい代わりに、キャラクターを制作したり、キャラクターの声や動きを連動させる作業が必要になります。

最近では、スマホ1台あれば簡単にVTube配信ができるようになりましたが、スマホではできることが限られているため、こだわりを持ったコンテンツにするにはPCを使った制作が基本となります。

ただし、PCを使った制作には、本格的な機材やソフトが必要になります。個人で始める場合は、それらの機材を自分で揃えなくてはなりません。

また、そうした機器やソフトを扱うためには、ある程度の基礎知識が必要となるため、未経験の人は苦労する可能性が高いでしょう。

企業にVTuberとして所属する

企業に所属してVTuberを始める場合は、豊富な情報と資金面でのサポートを受けられるというメリットがあります。

個人よりも企業系VTuberの方が本格的な活動ができるでしょう。そのため、最近では企業系VTuberを目指す人も増えています。

企業系VTuberになるためにはオーディションに合格する必要があります。

ただし、企業系VTuberは即戦力を求められる傾向が強く、オーディションにおいてもVTube動画を審査対象とする場合も多いです。

また、VTube動画制作の未経験者が応募可能な企業は少なく、結局は、一度でも個人でVTuberを経験する必要があるといえるでしょう。

専門学校に行って基礎知識を学ぶ

VTuberになりたい人も、VTuberを使いたい企業も、共に増加傾向にあります。

そのため、しっかりと基礎知識やテクニックを学んで、ライバルに差を付けたいという人も増えています。

基礎からしっかりと学びたいという人は、VTuberの専門学校に通うのも一つの方法です。

VTuberの専門学校では、企画の立て方から動画編集作業まで順に学ぶことができるため、VTuberの基礎から専門的な技術までを学ぶことができます。

YouTuberよりも高度で広い分野の知識が必要となるVTuberを目指す場合、基礎知識がないという人は専門学校の検討をおすすめします。

VTuberの専門学校はココ!おすすめ3校を紹介

VTuberとして本格的に活動していくことを考えているなら、VTubeの企画、撮影、編集、キャラクター設定、トークスキルなど、多方面に学べる専門学校に入るというのも一つの方法です。

ここでは、VTuberになるために必要な知識やテクニックを学べるおすすめの専門学校をご紹介します。

代々木アニメーション学院 YouTuber科

代々木アニメーション学院

代々木アニメーション学院は、長きに渡って、アニメーターや声優といったエンタメに関わる卒業生を輩出してきた専門学校です。日本で放映されているほとんどのアニメ作品に、代々木アニメーション学院の卒業生が携わっているとも言われています。

VTubeとして成功するための最も重要な要素は、キャラクター設定です。キャラクターの印象はデザインだけではなく、声の質やトークスキルにも大きく左右されます。

代々木アニメーション学院はアニメーターや声優を長年育成してきた専門学校なので、キャラクターデザインやアテレコは専門分野と言えます。そのため、代々木アニメーション学院はVTuberを育成するのに適した専門学校といえるでしょう。

代々木アニメーション学院は、YouTubeの企画から編集までの基礎と、VTubeに必要なキャラクター制作や発声練習、トークスキルなど、全般的に学べるカリキュラムになっています。

二年次からは専門チャンネルを開設し、生配信やイベントなどのタレント活動も行うため、実践的に学べることも魅力の一つです。

代々木アニメーション学院は全国に校舎があり、最新のVR機器や本格的なモーションキャプチャーシステムなど設備が整っていることもあり、最もおすすめのVTuber専門学校と言えます。

大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校 VTuberテクノロジーコース

大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校 VTuberテクノロジーコース

大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校は、代々木アニメーション学院同様にアニメーターや声優など、エンタメ業界に携わる人材の育成を行っている学校です。

声優に関してはそれほど多くの卒業生を輩出しているわけではありませんが、学科名にVTuberと表記している学校はそれほど多くないこともあり、VTubeに特化した授業が期待されます。

ただし、VTuberテクノロジーコースは4年制となっており、他の専門学校よりもかなり学生生活が長くなります。

カリキュラム上では大きな違いは見られませんが、各工程のコマ数が多いのか、学習スピードが遅いのか、あるいは他の専門学校にはない授業が組まれているのか、詳細を確認して比較検討すると良いでしょう。

なお、系列校の東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校には、ライブ動画配信&映像クリエーターコースがありますが、こちらもVTuberを育成するコースとなっています。

日本アニメ・マンガ専門学校 3DCGアニメ・ゲーム科

日本アニメ・マンガ専門学校

新潟県にある日本アニメ・マンガ専門学校は、開校以来20年間、毎年マンガ家を輩出している専門学校です。

これまでにマンガ家を100名以上輩出しており、19年連続でアニメプロダクションへの就職率100%など、確かな実績を持っています。

クリエイターの育成に強い専門学校なので、VTubeのキャラクター制作や動作編集の技術を本格的に学びたい人におすすめです。

また、3DCGアニメ・ゲーム科は3年制で、定員は20名となっているので、少人数クラスでみっちりと学ぶことができます。

トークなどタレントスキルを学ぶよりも、動画制作の技術を学べる専門学校といった印象が強いです。

ただし、新潟県に校舎があるため、通学条件が合わない人も多いでしょう。
通学可能な方であれば、技術を学ぶ点においては確かな実績がある専門学校なので、比較検討の一案にするとよいでしょう。

VTuberの専門学校に行くメリット

  • 基礎から学べる
  • 様々な分野のプロから学べる
  • 最新の機材に触れることができる
  • 講師の指導の下でコンテンツを作れる
  • オーディションサポートがある

基礎から学べる

VTuberの専門学校に通うメリットは、VTubeのスキルを基礎から着実に学べることです。

動画配信を始めてみると、企画、制作、編集とそれぞれのポイントで、わからないことや解決できない問題に直面するでしょう。

動画制作や編集にはある程度専門的な知識も必要となるため、正しい知識や技術を順序だてて学ぶことが大切です。

様々な分野のプロから学べる

専門学校の講師には様々な分野のプロフェッショナルが揃っているため、基礎知識だけではなく、高度な技術を学ぶことにも期待できます。

独学よりも効率的に基礎を学んで、専門的な技術を習得できるという点が大きなメリットです。

最新の機材に触れることができる

VTuberとして配信を本格的に行おうとすると、様々な機器やソフトが必要になってきます。

VTuberの専門学校では、自分ではなかなか手を出せないような最新の機器やソフトに触れることができます。

そうした経験は、自分で必要な機材を揃える際の判断材料にもなります。

講師の指導の下でコンテンツを作れる

多くのVTuber専門学校では、コンテンツ制作が授業の課題となっています。

在学中にVTubeの配信を経験できるので、VTube活動をスタートするきっかけにもなるでしょう。

また、企業系VTuberを目指す人にとっては、講師の指導の元でオーディション用のコンテンツ制作ができるというメリットもあります。

オーディションサポートがある

VTuberの専門学校によっては、企業オーディションのサポートを行っている専門学校もあります。企業オーディションのサポートを受けられる場所は、おそらくは専門学校くらいでしょう。

そのため、企業系VTuberを目指す人にとっては、オーディションサポートはVTuberの専門学校に通う大きなメリットといえます。

個人で活動する場合であっても、専門学校の持っているコネクションをうまく利用して、仕事につなげられる可能性も0ではないでしょう。

VTuber専門学校に行くデメリット

  • 専門学校はお金がかかる
  • 2年間を費やすことになる
  • 遊んで終わる可能性もある

専門学校はお金がかかる

VTuberの専門学校は、他分野の専門学校と同様に授業料が高いです。そのため、授業料に見合った学習ができなければ、VTuberの専門学校に行ったことを後悔することになるでしょう。

例えば、授業内容が自主的な作業ばかりで、講師から学ぶ機会が少ない学校では、独学と変わらず授業料が高いと感じることもあるかもしれません。

VTuberの専門学校によって、カリキュラムや講師、授業の質は異なります。

VTuberの専門学校はまだまだ新しい分野の学校であるだけに、卒業生実績などでの比較ができません。

学校見学などを通して、授業料に見合った授業が受けられるかどうかを比較検討しておきましょう。

2年間以上を費やすことになる

上記でご紹介したVTuberの専門学校では、2~4年の間、基本的には毎日学校に通う必要があります。その間は学校中心の生活となるため、自由に使える時間が少なくなります。

仕事や遊びとの両立を望む人にとっては、2年間以上通学が必要なことがデメリットとなるかもしれません。

とはいえ、VTuberの専門学校では学びながら自分のコンテンツ制作ができる学校が多いので、ある程度自由な時間は確保できるでしょう。

遊んで終わる可能性もある

VTuberの専門学校では、入試に筆記試験や実技試験がないことが多く、基本的には希望すれば誰でも入学できます。

そのため、VTuberに対するモチベーションが低い生徒が入学する可能性も考えられます。

目的意識を持って学びに行かなければ、遊んで終わる可能性もあるので注意しましょう。

VTuberの専門学校の授業内容を紹介!

VTuberの専門学校では、どんなことを学べるのでしょうか?入学を決める前には、授業内容についても知っておきたいところです。

ここでは、代々木アニメーション学院のカリキュラムを例に解説していきます。

YouTuber養成講座

業界の現状を知り、企画から撮影、アプリの使い方、編集ソフトの使い方、配信まで一連の流れを学びます。

キャラクター設定・企画

どんなキャラクターにするのか?どんなチャンネルにするのか?など、人気のVTuberを考察した上で、リスナーに求められるキャラクター設定や企画の立て方を学びます。

モーションキャプチャー

モーションキャプチャーとは、カメラを使って人間の動きをキャラクターに連動させる技術で、VTuberに必要なスキルの一つです。
代々木アニメーション学院では、最新のVR機器によるVTuber実習で、機器の操作方法やキャラクターの動かし方を研究します。

PC基礎

officeソフトの使い方から、YouTuberに必要な静止画編集(サムネイル制作)や動画編集といったパソコンの基礎を学びます。

タレント活動

VTuberとして専用チャンネルの開設を行ったり、イベントやLIVEへの参加など積極的なタレント活動を行います。実践的な体験学習となり、今後の課題も見つけやすくなるでしょう。

卒業制作

2年間の集大成として、企画から台本制作、撮影、編集、配信までの全工程を一人で行います。オリジナルの映像作品を完成させることで、企業などへのアピール材料にもなります。

生配信実習

生配信は編集ができない分、入念な計画が必要です。構成台本に沿った進行や、リハーサルからの本番という撮影の流れを実践的に学びます。

動画制作実習

動画制作において重要な編集技術を磨く授業です。テロップ、BGM、SE、エフェクトなどの入れ方を学ぶことで、配信動画のクオリティを上げることができます。

VTuberの専門学校に入るには?入試について

VTuberの専門学校の入試では、学力を問う筆記試験は実施されない場合が多いです。

学力ではなく熱意や学習に対する姿勢を問うために、書類選考や面接で入学試験を行う専門学校がほとんどです。

参考として、上記でご紹介している3校の入試内容を見ていきましょう。

なお、専願が条件のAO入学と、併願が可能な一般入学では、審査方法が異なる場合もあるのでそれぞれ見比べていきましょう。

入学方法 AO入試 一般入試
代々木アニメーション学院 書類選考・面接 書類選考・面接
大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校 書類選考・面接 書類選考・面接
日本アニメ・マンガ専門学校 書類選考 書類選考・面接・作文

※2024年3月28日調査時点
※専門学校によっては推薦入学など上記以外の入学方法もあります。詳細については各校の公式HPにてご確認ください。

VTuberになるために必要な機材やソフト

VTubeコンテンツの配信には、PCを使った配信とスマートフォンを使った配信があります。

それぞれの配信方法で必要な機材やソフトは以下の通りです。

PCを使った配信

  • PC
  • マイク
  • Webカメラ
  • 動画編集ソフト
  • アニメーションソフト
  • 録画・配信ソフト

スマホを使った配信

  • スマホ
  • VTuberのスマホアプリ

費用はいくらかかる?

VTuberを本気で目指すなら、PCを使った配信がおすすめです。

PCを使った配信では20〜30万円程度の初期費用がかかります。

反対に、初期費用を抑えてVTuberを始めたい人は、スマートフォンを利用するとよいでしょう。

VTuberになるために必要なスキルとは?

VTuberはキャラクターを操って動画を制作するので、通常のYouTubeよりも特別な技術が必要になります。

VTuberになるために必要なスキルについて解説していきます。

  • 企画力
  • キャラクター制作
  • モーションキャプチャー
  • トーク力と演技力
  • 動画編集スキル

企画力

VTubeのコンテンツ制作は、どんなVTubeチャンネルを作るのか?という企画から始まります。

キャラクター設定や配信内容など、視聴者が見たくなるコンテンツを作るために、魅力的な企画を考える企画力が必要となります。

キャラクター制作

VTuber活動を行うには、キャラクターの制作が必要になります。

キャラクタ―デザインはプロにお任せすることもできますが、スキルがあれば自分の思い通りのキャラクターを作ることができたり、微調整を行うこともできます。

モーションキャプチャー

モーションキャプチャーはVTuberならではの技術で、カメラを使って人間の動きを取り込む技術です。

モーションキャプチャーを使うことで、人間の動きに合わせてキャラクターも動作します。

トーク力と演技力

トーク力はVTuberの肝といっても過言ではありません。VTuberは顔出ししないため、声の質や話の内容によってキャラクターのイメージを印象付けてしまいます。そのため、トーク力はVTuberにとって大切なスキルになります。

また、キャラクターになりきる演技力も必要になります。ファンを増やして長く愛してもらうためにも、トーク力と演技力は重要なスキルです。

動画編集スキル

動画編集は、撮影したVTube動画を編集するために必要なスキルです。

プロに依頼することも可能ですが、再生回数を伸ばすために動画編集は大切なスキルなので、ある程度は自分でできる方が良いでしょう。

まとめ

VTuberはキャラクターを使って配信するので、顔出しする必要がなく気軽に配信できることから注目が集まっています。しかし、VTuberには多分野の技術が必要になるので、VTuberの専門学校に行くという選択肢を取る人も増えています。

VTuberの専門学校はそれほど多くありませんが、声優を多く輩出している代々木アニメーション学院や、動画編集の技術を深く学べる大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校などがあります。

通学年数やカリキュラム内容など、各校には大きく差があるため、VTuberの専門学校に興味がある人は、体験入学や学校見学に参加して比較検討してみることをおすすめします。